6月9日より開催されていました
現代美術家/書家の玲翠さんによる個展は
一昨日、無事終了いたしました。
遠いところからたくさんの方にお越しいただき
ありがとうございました。
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金糸銀糸で編まれたレースを思わせる
繊細で美しい玲翠さんの作品に出会ったのは
2019年の桜の咲くころでした。
それから二年後の今春。
描き溜められた作品を展示したいと
光栄なお話をいただきました。
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今回展示された作品は
昨年一年の間に描かれたと伺い、
初めて経験するあの不安な時期に
負の感情を浄化し
自らの癒しと希望となるものを
ご自身の制作活動の中にお持ちだったことが
とても羨ましく思われました。
観るものは
気の遠くなるような制作過程を想像し
玲翠さんの感情の移ろいを追体験するように見入り
同じくこころを落ち着かせ
また、希望の光を見出すことが
できたのではないでしょうか。
そんな静かで不思議なパワーを秘めた
美しい作品の数々を展示くださった玲翠さんに
こころより感謝申し上げます。
ありがとうございました。
秋に立てられた新たな試みと共に
お会いできますこと楽しみにしています。
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Reisui Exhibition
Des paillettes dans la vie
イノチノキラメキ
2021.6.9 wed – 6.13 sun
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“Des paillettes dans la vie”
―イノチノキラメキ
悲しみ、苦しみ、恐怖、怒り、喜びといった
様々な感情を原料として私の中で紡がれた
金と銀の糸が指先から溢れ出し、
それを紙面に無心で描くことで
自分の我や負の感情が浄化されていく、
そんな感覚を覚える。
そして、自分の内なる静寂の中に確かに存在し、
時に垣間見える微かな光を作品に投影してゆく。
その光は、命ある私の中にある。
その光を私は”イノチノキラメキ”と呼ぶ。
I feel sensations of sadness, suffering, fear, anger, and joy flow through my fingertips from the gold and silver thread spun within myself and I lose myself in writing these on paper allowing me to purify my own feelings of self and negativity. Just a glimmer of the faint light that certainly exists in my inner silence is projected into my work.
The light is in me whn is alive.
I call this light Tranquil light of life “Inochinokirameki”.
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玲翠 Reisui / Profile
1970年 大阪生まれ・兵庫在住
1993年 上智大学文学部史学科卒
「表面的には見えない心の機微を描く。
その表現は繊細でありながら内に強さを秘め、
見る人の心の琴線に触れるものでありたい。」
“I draw the subtleties of the mind that cannot be seen on the surface. The expression is delicate while hiding a strength inside it, it wanting to touch the heartstrings of the viewer.”
玲翠さんにつきましてはこちらをご覧ください。
https://reisui-francesca.jimdofree.com/
https://www.instagram.com/galleryreisui/